【実走レポ】横浜マラソン2019のフルマラソンに完走目指して参加! その結果は?
ココがキニナル!
2019年の横浜マラソンは11月10日に開催。今年は“女性ランナーにやさしい大会”を掲げ、誰でも参加しやすい大会を目指しているとのこと。今年の大会はどんな感じ?(はまれぽ編集部のキニナル)
はまれぽ調査結果!
給水所やトイレの数まで充分すぎるぐらい手厚く、ボランティアやパフォーマー、沿道の方々からの声援が途切れることのない横浜マラソンだった。パウダールームや託児所など女性が参加しやすい環境もあり
ライター:藤田明
前後編にてレポートしている「横浜マラソン2019」。前編では「横浜マラソンEXPO」の様子をお届けした。そして今回はいよいよ横浜マラソン本番当日の様子をランナー目線でレポートする。
横浜マラソン2019EXPOの記事はこちら
筆者にとって横浜マラソンはちょっと特別な思いがある。それはちょうど10年前、横浜マラソンがフルマラソンになる前の2009(平成21)年、人生で初めてのマラソン大会は地元横浜で走りたいと思い、横浜マラソンの10kmにエントリーをした。しかし大会の1週間前に足に痛みが走り、病院に行くと疲労骨折と診断、人生初のマラソン大会に参加できなかった。あれから10年たって、フルマラソンを走ると思うとちょっと感慨深い。
11月10日、いよいよレース当日!
いよいよレース当日!朝から澄み渡る青空!
前日まで「横浜マラソンEXPO 2019」が開催されていたパシフィコ横浜は、レース当日は更衣室兼手荷物預かりの場所となる。
朝の7時前、パシフィコ横浜が大混雑
今回の横浜マラソンの参加者は、2万8000人。こんなに早朝からパシフィコ横浜に人が集まるのもこの年1回の横浜マラソンの日だけではないだろうか。
今日まで計画通りの練習が積めなかった筆者は、ここに来て完走できるかとてつもない不安がよぎった。しかし、ここまで来たからにはやるしかないと、とにかく自分に言い聞かせ、会場に入っていく。
女性ランナーは手荷物検査もスムーズ
更衣室は女性は2階、男性は1階とわかれており、また、会場に入る際の手荷物検査も男女別だったため、女性はとてもスムーズに会場入りできた。
マラソン大会の更衣室はテント設営のところも多いが、横浜マラソンはパシフィコ横浜という広い会場を更衣室として使用しているので、すごく快適に利用できた。室内も暖房が効いており、寒さは全く感じなかった。おかげで、レース前の緊張が幾分かほぐれ、安心して準備を整えていく。
今年新設されたパウダールーム。花を飾る心遣いに癒やされる
2019(令和元)年から更衣室に隣接されたパウダールーム。全部で100席くらいあったと思う。簡易的ではあるが、レース終わりのメイク直しに利用できるのは、女性としてはありがたい。
また、新設されたサービスとして、託児サービスも開始された。先着30名までという人数制限はあるものの、実際にお子様を預けて夫婦2人でレースに参加した、というご夫婦もいて素敵なサービスだなと感じた。こういった、ランナーに寄り添ったサービスは、ほかのマラソン大会にももっと増えていってほしいと思う。
横浜の観光名所を走り抜ける42.195km
準備が整ったところで、いよいよレースがスタートする。その前に、今大会のコースをおさらい。
スタート地点はみなとみらい大橋。横浜赤レンガ倉庫や横浜スタジアムを通り、根岸方面へ。新しく出来た横浜南部市場「ブランチ横浜南部市場」で折り返し、首都高速湾岸線に入って、みなとみらいに戻ってくる。みなとみらいに戻った後は、新名所「横浜ハンマーヘッド」を通り、パシフィコ横浜がゴール。まさに横浜の観光名所をめぐるコースだ。
横浜マラソンのコース
ほぼ平坦なコースになるが、20kmすぎの高速道路は高低差があるため、そこがこの横浜マラソンのポイントになるだろう。
いよいよフルマラソンのスタート!
ランナーのスタート地点は、申告したタイムごとにブロックが割り振られる。早い人からAブロックとなり、最後尾はPブロックだ。5時間40分で申告した筆者は、後方から2番めで臨港パーク付近のNブロックからスタートとなった。
ちなみに、スタートの開始時刻は8時30分だが、8時までに整列しないと、Pブロックよりさらに後ろからのスタートとなる。
後方のNブロックはスタート地点からはるか遠い・・・
当日の朝は、とにかく寒かった。気温が高くなる予報だったので、ウェアはTシャツのみで参加していたが、待っている間に体が冷え続け、本当に寒く歯がガタガタ震えるほどだった。
スタート地点の様子は、スピーカーから声は聞こえるものの、どこがスタート地点なのか全く見えない。そのうちレース開始の8時30分になりスタートの号砲が聞こえた。なんとなくみんな拍手はするものの、あまりに遠すぎて後方からスタートする筆者にはいまいち盛り上がりに欠けた印象だった。
スタート地点には、坂本プロデューサーらの姿が
結局Nブロックはスタート地点に着くまでに約30分かかった。スタート開始時点にいた応援ゲストの谷原章介(たにはら・しょうすけ)さんなどの姿はもうなく、お目にかかれなくて少し悲しかったが、気持ちを切り替え、これからの長い道のりを乗り越える覚悟決めた。このスタート地点を通って、やっと42.195kmがスタートする。
雲ひとつない空に、横浜コスモクロック
スタート地点を過ぎると、横浜マラソンを走っている実感が徐々に湧き、テンションが上がってくる。スタート時にガタガタ震えた冷えた体も走るうちにだんだん温まってきて、周りの景色を見ながら走れるように、気持ちが落ち着いてきた。
沿道に目を向けると、今年の7月にリニューアルしたばかりの横浜アンパンマンこどもミュージアムから、アンパンマンとドキンちゃんが応援に駆けつけてくれていた。
アイーンで応援してくれたアンパンマン!
アンパンマンとともに応援してくれていたのが、キッズチアダンスチーム。元気いっぱいに踊る子どもたちのかわいい姿に、ランナーはみんな笑顔になっていた。
幼稚園生ぐらいの小さい子も。みんな朝早くからありがとう!
5kmを過ぎた、山下公園前。今大会でフルマラソンの実施は5回目となる横浜マラソンだが、フルマラソンになる前は、ここ山下公園前のイチョウ並木がスタート地点だった。
観光名所、山下公園。イチョウ並木がきれい
山下公園を過ぎて、高速道路の下をひたすら走る357号線に入る。高速の電光掲示板もこの日は横浜マラソン仕様に変わっていた。
文字だけじゃなく走っている人の絵まで出せることにビックリ!