2017（平成29）年11月25日より着工した横浜スタジアムの改修工事。2018（平成30）年の改修に続き、現在は2019年シーズンに向けた工事の真っ只中だ。
　

左翼側スタンドの工事を開始したため、横浜公園の一部は通行できない


ブルーシートで覆われた中身はいくつもの足場

　
2018年11月～2019年3月のオフシーズン中は、増築改修工事中の「バックネット裏の個室観覧席・屋上テラス席」「右翼側観覧席」の改修工事に取り掛かる。
はまれぽ編集部は、11月15日に行われた報道向けの工事現場見学会に参加。現在の工事進捗をレポートする。
　
　
　

バックネット裏の個室観覧席・屋上テラスを初公開！

青丸が個室観覧席

　
個室観覧席は、バックネット裏側の最上段にある記者席（2017年シーズンまで）の屋根にあたる部分に設けられ、約30部屋（計500席）を予定している。
　

個室観覧席の完成イメージ図（C）YDB


現在の様子


バックスクリーンが正面に見える

　
既存スタンドからせり出す設計になっており、先端の部分は工事中。梁（はり）がある辺りに窓ガラスが張られる予定だ。
　

青い矢印が指しているのが梁

　
　
続いて屋上テラス席へ
　
横浜スタジアムで一番高い屋上テラス席は、地上から約31メートルに位置する。屋根はなく、日よけを設置予定だ。
　

屋上テラス席の完成イメージ図（C）YDB



30人近くの報道陣が入っても、まだ余裕があるくらいの広さ


みなとみらいを一望でき、天気の良い日は富士山も望める

30°の急斜面にちょっとヒヤリ？

見よ、この急斜面！



横から見るとその傾斜がよく分かる



そしてこの眺め！

　
球場全体を見渡せるので、グラウンドに近い席とは違う視点で観戦できるかもしれない。
　

階段を降りる時の目線はこんな感じ

　
この急勾配は、足腰の悪い方やお子さん、横浜スタジアムで初観戦する方などには少々ハードルの高さを感じてしまったことは否めない。
実際に横浜DeNAベイスターズの公式Twitterへのリプライでは、「高所恐怖症の人にはちょっと怖いかも・・・」「ビールの売り子さんは大丈夫かな？」「バックスクリーン見えない！」との声も。

もちろん階段中央部分には既存の観覧席同様に手すりも設置されるので、実際に座席が設置されると感じ方も変わるかもしれない。
　

階段の中央に手すりを設置予定

　
そして皆さんキニナっているであろうトイレ問題。増設される右翼側・左翼側スタンドの3階部分にはトイレが新設される予定。また増設スタンドには基本的にエレベーターでの案内を想定している。
　

既存の座席との間（壁）になっている広告部分は全て取り外す

　
2019年シーズンに向けた改修工事は順調に進んでおり、今回紹介したバックネット裏の個室観覧席・屋上テラス席、右翼側スタンドは2019年3月までに工事が完了し、来シーズンは増設された新しいシートで開幕からベイスターズを応援できる予定だ。（座席設定がまだ確定していないため値段は未定）
　

2020年には東京オリンピック・パラリンピックの会場に！（C）YDB

　
改修工事の関係者は、「シーズン中も工事を続けられたのはファンの方々のご協力あってこそです。入退場の混乱を予想していましたが、皆様整然と行動してくださって本当に助かりました」と話していた。

2018年はチームにとって苦しいシーズンだったが、このままでは終われない。
新しく生まれ変わるハマスタと横浜DeNAベイスターズの未来を信じて、無事に改修工事が進むことを願う。
　
　
ー終わりー