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相模原市の障がい者支援施設で元職員が入所者を刺した事件の詳細は?

ココがキニナル!

相模原市緑区の障がい者支援施設で発生した事件の詳細がキニナル(はまれぽ編集部のキニナル)

はまれぽ調査結果!

所管する神奈川県によると、19人が心肺停止、25人が重傷。緊急会見を開いた黒岩祐治知事も追悼の意を表明し、再発防止を誓った

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ライター:はまれぽ編集部

19人が死亡



2016(平成28)年7月26日(火)未明、神奈川県相模原市緑区の障がい者施設で凄惨な事件が発生した。

同日午前2時10分ごろ、同区千木良(ちぎら)の障がい者支援施設「津久井やまゆり園」に元職員の男が1階の窓ガラスを割って侵入。刃物で入所者を次々に刺した。
 


 

事件があった「津久井やまゆり園」付近(7月26日正午ごろ)

施設を所管する神奈川県によると、刺された入所者は相模原市内にある北里大学病院などに搬送されたが、19人が心肺停止、25人が重傷を負った。総務省消防庁災害対策室によると、19人(男性9人、女性10人)が死亡、25人が重軽傷を負った。

事件を受けて黒岩祐治(くろいわ・ゆうじ)知事らが同日午前10時に緊急の記者会見を実施。黒岩知事は「被害に遭われた方に深い哀悼の意を表する。このような事件が起きたことについて、施設を監督する県としてお詫びを申し上げるとともに、被害に遭われた方の支援や再発防止に努める」とした。
 


沈痛な表情で会見を行う黒岩知事(中)
 

県によると、「津久井やまゆり園」は障がい者の日常生活および社会生活を総合的に支援するための施設として1964(昭和39)年に県が設置、現在は社会福祉法人「かながわ共同会」が運営している。

鉄筋コンクリート造2階建てで延べ床面積1万1885.76平方メートルの施設に、2016年7月1日時点で149人が入所している。

県保健福祉局の佐久間信哉(さくま・しんや)局長によると、元職員の男は事件後、近隣の津久井警察署に出頭。血痕のついたナイフなどを所持していたことから、殺人未遂および建造物侵入などの疑いで現行犯逮捕した。
 


男が出頭してきた津久井警察署(Googleマップより)
 

佐久間局長によると、逮捕されたのは2012(平成24)年12月1日に同施設に非常勤職員として採用され、2013(平成25)年4月1日から2016年2月19日まで常勤職員として勤務していた、施設の近くに住む植松聖(うえまつ・さとし)容疑者。
 

 

県の説明によると「常勤職員として採用するくらいなので、勤務態度に問題があったとは聞いていない。退職理由については個人都合か、施設都合かも含め、現在調査中」としている。
 


詳細な状況を説明する佐久間局長(左から2人目)
 

一方、植松容疑者のものと思われるツイッターからは、退職日に自主退職である趣旨の投稿がされていた。



植松容疑者のものと思われるツイッターの投稿
 

また、弘末竜久(ひろすえ・たつひさ)障害サービス担当課長の説明では、事件発生当時は夜勤体制で常勤職員8人のほか、非常勤の警備員1人の計9人が勤務。施設には災害時に火災などを知らせるシステムや監視カメラは計16台あるが、外部からの侵入者に対しての警報システムはなかった。

施設の近所に住む人などの話によると、当日勤務でなかった職員も午前4時ごろに呼び出されて対応に当たったという。