陸の孤島・本牧で「グルメマップ」が作れるか? Vol.02! スタミナ満点のステーキ店に突撃!
 ココがキニナル!
ココがキニナル!
個人的に「本牧」には特にパッとするものがなく、何か楽しめる街という印象がない。なので、これを見れば本牧が楽しめる「本牧マップ」みたいなものを作って!(ごめんねピーマンさん)
はまれぽ調査結果!
こだわりの大衆ステーキ店「ステーキハウス チェロキー」とリキシャルームの跡地にできた、長野県産にこだわる「ステーキハウス モーモー」を紹介!
ライター:大和田 敏子
	『陸の孤島・本牧で「グルメマップ」が作れるか?』の第1弾から、すでに5ヶ月が過ぎてしまった。でも、忘れていたわけではないんです、本牧グルメマップ作り・・・。
	
	夏の疲れがどっと出てきたこのごろ。本牧に新しいステーキ店ができたという情報を聞きつけた。夏バテを吹き飛ばすためにも、ここはぜひ、お邪魔してみたい!
	
	
	
	大衆ステーキ? 店名が見当たらないステーキハウスに突撃
	
	
	2015(平成27)年5月に開店したステーキハウスがあるという。
	 
	
	本牧通り沿い、この辺りと聞いていたのだが・・・
	 
	
	横浜市営バス「三の谷」の目の前
	 
	
	あっ、ここ? 素朴な店構えです
	 
	
	ここ
	 
	
	「大衆ステーキ」と大きく書かれている
	
	店名がどこにも見つからないのだが・・・とりあえず、お邪魔します!
	 
	
	
	店主の坂井隆(さかい・たかし)さんに話を伺う
	
	「表の『大衆ステーキ』は、自分で、ペンキで直接書いたんですよ。一目瞭然、どんな店か分かってもらえるのが良いと思って」と坂井さん。自分の乗っている車にちなんで、店名は「チェロキー」とつけた。英語で書いた立派な看板も作ってあるのだが、開店から3ヶ月、未だそれを掲げてはいない。
	
	「カッコだけつけても仕方ないんで、大衆ステーキでいいかな」と。
	 
	
	
	元はラーメン屋さんだった。内装は、ほとんどそのまま
	
	こちらの店がオープンしたのは2015(平成27)年5月。
	坂井さんにとって大きな出会いは高校生のころ、新小岩の「ステーキハウス ビリー・ザ・キッド」に行ったこと。ウエスタンな内装、マスターはテンガロンハットをカッコ良く被った、アメリカンな店だった。
	
	満席の店内は活気にあふれ、すごく良い雰囲気で気取らない大衆の店、こういうスタイルのステーキ店はいいなと思った。正直、儲かりそうだな・・・と。
	
	「いつか、ステーキ屋をやると決めた!」
	 
	
	
	アメリカンな内装とはいかなかったが、まさに大衆の店という印象
	
	開店資金を貯めるため、トレーラー(トレーラー連結車)の運転手になった。飲食店で働いて独立を目指すのは金銭的に難しいと考えたという。
	
	そのうち、自らトレーラーを購入し、仕事を請け負うようになった。運ぶ荷物もあえて肉関係を選んだ。肉を積んで、関東と関西を往復する毎日。この店をオープンするため、トレーラーの運転手を辞めると話すと、いくつもの業者が、ウチの肉を使うといいよと言ってくれ、その中の1社から仕入れをしている。問屋を通さずに仕入れることで、安く提供できるのだそう。
	 
	
	
	トレーラー運転手歴16年。ステーキ店開店のための日々だった!
	
	運転手をしながら、通い詰めたステーキ店のマスターと仲良くなり、料理も修業した。1年余り、無償で働くような感じで、しっかり教えてもらったという。
	
	今は寂れてしまったが、“本牧”というブランドがあり、ちらほらその名残りとなる店も残り、周囲は住宅街というこの場所は、ステーキ店をやるには悪くないと思った。繁華街にあるより住宅街の中の方が目立つし、注目を浴び、話題になるのではと考えたという。
	 
	
	
	ドアの上部、ちょっとだけアメリカンなアクセント
	
	長年の夢をここで叶えた坂井さん。そのこだわりのステーキとはどんなものなのだろう。
	ステーキで使用する肉は、アメリカ産とオーストラリア産、部位はヒレやサーロインに並ぶ高級部位とされるリブアイロール(リブロース)と、それより頭部に近いチャックアイロール(肩ロース)だけだという。アメリカと日本では呼称が違うようで、カッコ内が日本での呼称。
	 
	
	
	メニューはすごくシンプル!
	
	いよいよステーキを焼いていただく。
	 
	
	
	肉の塊をドーンと!
	 
	
	こだわりの赤身のリブアイロール。注文があってから切り分ける
	
	
	丁寧な筋切りの作業
	 
	
	肉の隣で付け合せも温めて準備
	 
	
	焼いている肉を見つめる表情、真剣です!
	 
	
	焼き上がったステーキをプレートに乗せて・・・
	 
	
	リブステーキ200グラム、アツアツがテーブルに
	
	これ絶対200グラム以上ありそう!
	ライス・コーヒー付きで、1400円(税抜)。いつもは、付け合わせにニンジンもある。
	 
	
	
	熱いうちにソースをかけて・・・
	 
	
	ソースのいい香りが漂ってきて、もう待ちきれない
	 
	
	坂井さんが、何種類も味見して決めたソースはこれ!
	
	京都で、手作りでソースを作っている老舗メーカーのビフテキソースなのだそう。
	 
	
	
	赤身なのにナイフがスーッと入るやわらかさ
	
	ジューシーなお肉に、甘めのウスターソースという感じのビフテキソースがすごく合って、肉のおいしさを引き立てる。塩コショウで下味をつけて焼き上げたステーキにかけるのは、このソースとおろしにんにくの2種類だけだ。
	 
	
	
	うまいっすね~! と、同行した編集部・宇都宮
	
	「ウチのステーキは、ほかの店と全然違います!」と坂井さんは言う。
	その味を表現するのは難しい。ぜひ、彦摩呂さんに語ってもらいたいところだが、筆者なりに言うと、やわらかくて、すごく食べやすいステーキ・・・おいしいです!
	
	昔はステーキにウスターソースをかけて食べることも多かったそうで、年配の方からは、「懐かしい味だね」と言われることも多いとか。
	 
	
	
	「ビフテキ」っていう響きも懐かしさをそそる
	
	食べていくうちに、次第に肉に火が通っていくことも計算に入れ、半分くらいのところで食感や味わいが変わるように、部位と焼き具合を調整しているのだそう。
	 
	
	
	この辺りから変わる!? あっ、ちょっと違う味わい
	
	最後まで飽きずに、おいしく食べてもらいたいという思いからだ。
	
	ステーキをいただいたところで、もう1品おすすめの料理をいただくことに。
	 
	
	
	チョリソ(650円・税抜)
	
	日本の元祖チョリソといわれる、株式会社グルマンのものを使用しているという。
	
	こんがり焼き上がったチョリソ。いただいてみると、外はパリッとしていて中はジューシー、香辛料が効いていてすごくおいしい! ピリッとした辛みがなんとも・・・。
	ここで「ビールが欲しくなるでしょ?」と坂井さんが、ビールを出してくれた。
	 
	
	
	ビール(500円)と チョリソとの相性は抜群!
	 
	
	ビールが進みます
	
	開店から3ヶ月。リピーターがすごく多く、平日でもすぐに満席になり、土日は待ちのお客さんがいるほどだという。1階は20席ほど。今は2階を使っていないが、待ちのお客さんもいるので、来月からは使おうかと思っていると坂井さんは話す。
	 
	
	
	階段を上った2階にも、かなりの席数がとれそうなフロアがあった
	 
	
	「チェロキー」の店名はこんなところに小さくあるだけ
	
	まさに「大衆ステーキ」の店。夢を叶えるために一途に頑張ってきた、坂井さんの想いがつまった店、魅力的でした!
	 
	 
	
	 






