児童ポルノ製造で逮捕

横浜市の元市立中学校の校長が海外の少女のポルノ写真を撮影したとして児童買春・ポルノ禁止法違反（製造）の疑いで逮捕された。

逮捕されたのは元・横浜市立芹が谷中学校（横浜市港南区芹が谷）の校長、高島雄平（たかしま・ゆうへい）容疑者。
　

元校長が逮捕された芹が谷中学校（同校ホームページより）
　

各種報道によると、高島容疑者は2014（平成26）年1月1日ごろ、フィリピン・マニラ市内のホテルの客室で、13～14歳ぐらいの少女とのみだらな行為をデジタルカメラで撮影し、画像のデータを保存した疑い。

同法7条は、自己の性的好奇心を満たす目的で児童の姿が分かる情報を記録した電磁的記録を製造することを禁じている。違反した場合は3年以下の懲役または300万円以下の罰金という罰則がある。
　

厳しい罰則がある
　

横浜市教育委員会事務局教職員人事課によると、高島容疑者は2011（平成23）年3月31日に芹が谷中学校を校長として退職した。

その後、同年4月1日から2012（平成24）年3月31日までの1年間、教諭として市立中和田中学校（横浜市泉区）に再任用。主に新任教諭の指導担当をしていたという。
　

退職後も1年間別の中学校に再任
　

高島容疑者は市中学校校長会健康教育部会の部会長を務め、1993（平成5）年には『フィリピンで学んだ教育の原点』という国際教育理解のレポートも執筆している。

取材を終えて

報道では未成年を含む延べ1万2000人に対する買春行為の疑いが大きく取り上げられているが、あくまで逮捕の容疑は児童ポルノの作成である。

一部インターネットでは「税金で買春」などという書き込みも散見される。余暇や自身の労働の対価で得た報酬の使い道について口を出す権利はないが、自分の過去の教え子と同年代の世代の少女と疑いをもたれるような行為に及んだことは関係者にとって衝撃だろうし、不適切だと思う。

司法がどのような判断を下すのか、詳細を待ちたい。


―終わり―