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日本最古の現役トンネル、戸塚区と保土ケ谷区をまたがった「清水谷戸(しみずやと)トンネル」について教えて!

ココがキニナル!

偶然ウィキペディアで日本最古の現役トンネルが保土ヶ谷区と戸塚区にあることを知りました。何度か近くを歩いたことがあった気がするのですが、調べてください。お願いします!(ホトリコさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

日本最古の現役トンネルは、保土ヶ谷区と戸塚区にまたがった形で通っている清水谷戸(しみずやと)トンネル。1887(明治20)年竣工

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ライター:人見 静馬

何かの最古はどこかには絶対ある。そして、トンネルの最古はどうやらこの横浜にあるらしい。日本に一体何本トンネルがあるかは知らないし、トンネルというものがどれくらいから作られるようになったものかも分からない。しかし100本や200本、ここ30年40年、といった話ではないだろう。ならば、相当に古いはずである。そのトンネルは、一体いつから存在しているのだろうか? 安全性は? どうして残しているのだろう? 当時の技術ならではの苦労話はどんなものがある?
さて、日本最古の現役トンネルとはいかなるものなのだろうか。



JRへ取材



まずはインターネットでトンネルについて調べる。全長213.7メートル、1887(明治20)年竣工の「清水谷戸(しみずやと)トンネル」。当初はレンガ造りだったが、1925年(大正14)年の電化工事によりコンクリート造りになったらしい。と、いうことは当然神奈川も強く揺れたであろう1923(大正12)年におこった関東大震災を、レンガ造りで堪えたということか。凄まじい耐久力である。これは工事秘話を聞かなければならない。

とはいえトンネルを管理しているのが一体どこか分らなかった為、とりあえずJR東日本ヘ電話して確認することとした。トンネルを使用している以上、管轄がどこであるか知らない訳はあるまい――という腹づもりである。しかし、どうやらトンネルの管理はJR東日本だった。ただし、トンネルが現役でなかった場合はその限りではなかったという。
さて、問い合わせはしたものの、やはり調べるのに時間がかかるとのこと。
その間に、写真を撮りに行くこととした。



トンネル現物を



清水谷戸(しみずやと)トンネルは、JR東海道線の横浜駅〜戸塚駅間に通っているらしいのだが、撮影をするにはJR横須賀線東戸塚駅で降りるのが効率的とのこと。ということで、一路JR東戸塚駅へ。
 


駅前ロータリー

 
駅を降りると、そこはかなり整備されていた。ショッピングビルが、広いロータリーを臨んでいる。全体的に新しい街の印象を受ける。日本最古の何かがあるようには感じられない。
しかし、線路沿いを意識して歩みを進めて行くと・・・。
 


右折して橋を渡ると
  

この線路添いのはずだが
 

素人目にも新しい車両が通過する

 
日本一古いトンネルを潜る車両にしては何ともミスマッチである。そう思いつつ歩みを進めると――
徐々に雰囲気が出てきた。
 


緑が深くなって来る。その先に――
 

これかー


確かに、トンネルの形が通常の半円形に近い物とは異なって高さがある。昔はこういう形をしていたのだ。因みに、案内板によると、インターネット上の情報とほとんど同じことが書いてある。左の上り線が1887(明治20)年に完成した物で、右側の下り線は1898(明治31)年に完成した物だという。形が左右で微妙に異なっているのは、11年の間に施工技術が変わったからなのだろうか。
 


線路脇には案内板
 

そのアップ

 
しばし写真撮影をしていると、背後から轟音が! これはもしや! 一旦写真撮影を中断して背後を確認すると、今まさに電車がこちらに向かっている所であった。慌てて元のポジションに戻り、カメラを構える。すると――
 


車両が!
  

吸い込まれて行く

 
電車には全く興味のなかった筆者だが、この迫力には感じ入る所があった。見慣れた電車がカッコイイのである。こうなってくると、反対側も見たい。
 


撮影スポットより先には行けない

 
しかし、線路沿いを歩くのはどうやら不可能らしい。