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「京急ウィング号」が県内利用者数ナンバーワンの横浜駅を通過する理由は!?

ココがキニナル!

なぜ京急の「京急ウィング号」は横浜駅に停車せず、通過するのでしょうか?横浜駅停車のニーズはものすごく高そうですが、理由が気になります。(hirokazyさんのキニナル)

はまれぽ調査結果!

もともと上大岡以南へ向う乗降客をターゲットにしているため通過。今後横浜駅を停車駅にする予定は未定

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ライター:松宮 史佳

乗降客が多い横浜駅。特急より停車駅の少ない「快特」も横浜駅を停車する。だが、その横浜駅を通過する「京急ウィング号」という電車があるらしい。一体ナゼなのか? 最近では某鉄道マンガにも登場し、“さらに有名人”の京急広報・飯島さんに問い合わせてみることに!

「京急ウィング号」は1992(平成4)年4月16日より運行開始。現在は1998(平成10)年2月に登場した2100形を使用している。車内は2ドアになっており、「心地よい乗り心地」を追求した車両。ちなみに車内中央(ドア間)にある座席は進行方向に“自動転換(固定)”できる。
 


“乗り心地”を追求したという2100形(画像提供:京急電鉄)


“2ドア”とは「1車両につき、ドアが片側に2つ配置されている」という意味。京急の車両は3ドアがほとんど。だが、1951(昭和26)年に2ドアの500形が「戦後初のセミクロスシート」としてデビュー。以来、2ドアは京急の伝統と言える車両なのだ!
 


500形は「三浦海岸や三崎口に行く観光客をターゲットにしていた」(画像提供:京急電鉄)


ちなみに“セミクロスシート”とは、ロングシート(線路と平行に並んでいる座席)とクロスシート(枕木と平行・車体に対して直角に並んでいる座席)を1つの車両に配置しているという座席の呼び方。
 


長いのでロングシート(画像提供:京急電鉄)
 

直角だからクロスシート・・・・と名前のままなので「わかりやすい」(画像提供:京急電鉄)


ところで“2ドア”のメリットとは何か? “2ドア”は“3ドア”に比べ、座席数を増やすことができる。京急ウィングは三崎口駅から品川駅まで走行しているので、都内に通勤する長距離の利用客も多い。そのため「京急ウィング号」は座席数が多い“2ドア”の2100形を使用しているのだ!
 


三崎口から品川駅までと「走行区域はかなり長い」


「京急ウィング号」の2100形は8両編成。全部で10編成。そのうち、9編成は赤と白の塗装を施したもの。残りの1つは青色塗装の「京急ブルースカイトレイン」とのこと。
 


こちらが赤と白の塗装を施した2100形(画像提供:京急電鉄)
 

わずか1両しかないレアもの(画像提供:京急電鉄)




横浜駅に停車する予定は!?

「京急ウィング号」は品川駅から京急久里浜駅・三崎口まで走行。品川発・午後6時45分発の1号から午後10時05分発の11号まで20分間隔で運転(1~3号は京急久里浜駅行き、4号~11号は三崎口駅行き)する。通勤客をターゲットにしており、平日・下りのみ運転。停車駅は下記の通り14駅。

品川駅 - 上大岡駅 - 金沢文庫駅 - 金沢八景駅 - 横須賀中央駅 - 堀ノ内駅 - 新大津駅 - 北久里浜駅 - 京急久里浜駅 - YRP野比駅 - 京急長沢駅 - 津久井浜駅 - 三浦海岸駅 - 三崎口駅

「京急ウィング号」の停車駅はどのようにして決定するのか? 飯島さんに伺うと「運行状況やニーズから折を見て判断する」とのこと。そのため、「停車駅は変更されてきた」。

運行開始をした1992(平成4)年は現在11号まである京急ウィング号のうち、1号から8号までしか運行しておらず、すべて京急久里浜行きだったという。停車駅も品川駅―上大岡駅― 金沢文庫駅 ― 横須賀中央駅 ― 堀ノ内駅 ―京急久里浜駅と6駅しかなかった。

運行開始から運行区間&停車駅変更の歴史

1993(平成5)年 京急ウィング4~8号の終点を三崎口まで延長
1996(平成8)年 京急ウィング9・10号の運転開始
1999(平成11)年 新大津・北久里浜両駅に停車(快特の停車駅変更に伴うもの)
2000(平成12)年 京急ウィング11号の運転開始
2010(平成22)年 金沢八景駅に停車(快特の停車駅変更に伴うもの)



次に料金について。品川駅から乗車する場合は乗車券のほかに200円の「着席整理券」を購入する必要がある。「着席整理券」は品川駅で販売。乗車5分前まで購入可能。上大岡駅より下りの駅からは「着席整理券は不要」。そのほか、携帯電話やスマートフォンから購入できる「京急ケータイdeウィング」というサービスも。
 


品川駅にある「着席整理券」売り場


たとえば京急ウィング1号は品川駅~上大岡駅間(30.8km)を約32分で運転しており、この区間の平均速度は「時速約58kmです」と飯島さん。ちなみに「最高速度は120km」。

京急の横浜駅を利用する乗客は「沿線で1番多い」。なのにナゼ横浜駅に停車しないのか?

飯島さんによると、「京急ウィング号」は品川駅から「上大岡駅以南の乗客の方に利用していただきたい」と運行しているそうだ。そのため「横浜駅には停車しない」とのこと。
乗降者数は非公開だが、利用客からは「座れるのでうれしい」との声が寄せられ、大変好評だとか。

今後、「横浜駅を停車駅にする予定は?」との問いには「未定」とのことだった!